2019年10月26日土曜日

化学肥料とは

化学肥料とは、化学的な合成や加工の工程を経て
無機質原料から作られた肥料のこと。

市販されているもののほとんどが化学肥料である。

尿素や緩効性肥料などは有機化合物だが、
これも化学的な工程で作られているので化学肥料になる。

鉱石を採掘し、粉砕・精製のみで作られる
塩化カリウムのような肥料も、
無機質原料を使っているので化学肥料だ。


一方、有機肥料とは、
動植物からとれる有機物のうち
窒素・リン・カリウムを含むものを原料とした肥料のこと。

肥料成分の含有量が少ないので、大量に施肥してしまっても
肥えやけや塩分濃度が濃くなったりと障害が出にくい。
また有機物は微生物の餌となるため、土壌改良に良いといわれている。

有機肥料の欠点は供給量が少ないせいで価格が高いこと。
しかも化学物質は家畜の餌に含まれている可能性があるから
つきつめればきりがない。




結局のところ、
植物はチッソ・リン・カリウムに分解された栄養分を
根から吸収して生育することになるので

はじめから化学的に作られた肥料でも何ら支障はない。