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2024年1月16日火曜日

雉始雊(きじはじめてなく)

Lubos HouskaによるPixabayからの画像 


雉が雌を求めて鳴き始める頃。

雉の雄は「ケーン」と鳴いた後、
色鮮やかな羽をばたつかせて大きな音を出し、
メスに求愛するのですが、
メスに相手にされず無視される様子から
「ケンもほろろに断られた」の慣用句が生まれたそう。

この鳴き声や羽ばたきは縄張り争いでも発揮されます。
しかしヒートアップして我を忘れているうち
敵に見つかり命を落とすことも多々あるようです。
鳴き声や羽音で人間に撃ちとられてしまう様子を
「雉も鳴かずば撃たれまい」という諺が生まれ
不要なお喋りは災いを招くので慎むように 
と戒めに使われたりします。
他には「頭隠して尻隠さず」も雉が由来だそうです。

凛として前を向き、さっそうと歩く姿からは想像しがたいですが
油断だらけで、憎めない鳥ですね。


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2024年1月1日月曜日

雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

一面に積もった雪の下で麦が芽を出し始める頃。
越年草の麦は秋に種を蒔き、収穫は翌年の初夏です。
寒さにじっと耐え、雪の下でそっと出した芽を育みながら
春が来るのを待っています。




陰気がピークに達した冬至から1週間以上過ぎて
徐々に日が長くなってきているものの
一年のうちでいちばん心身への負担が大きい時期。
陽気が減るとエネルギーが足りなくなり
動悸、息切れ、胸の圧迫感など心臓の不調が増えます。
寒暖差でおこるヒートショックにも気をつけたいです。
陽気を補うために暖かい食べ物や飲み物をとって
体を冷やさないようにしたいものです。
しかし、暖かい飲み物でも飲み過ぎは禁物。
結果的に体を冷やすので注意が必要です。






冷えた体温めて気と血を補う力があるのがかぼちゃ。
胃腸に働いて消化吸収を高めます。

小松菜には鎮静作用があり、胃腸の働きを改善、便秘に効果が。
血液をサラサラにして高血圧の予防を期待できます。




2023年7月12日水曜日

蓮始華(はすはじめてはなさく)

 


ハスの花が咲き始める頃。

夏の夜、暗闇の中で蓮のつぼみがゆっくりとほころび、

朝のおとづれとともに美しい花を咲かせ、

昼が過ぎる頃には閉じてしまう。

花の命は3日ほど。

開花と閉花を繰り返したのち力尽きたかのように

散ってしまう・・・

なんとも儚げな花ですが、そのルーツはあまり知られていない。

日本には仏教と共にやってきたのか。


2千年もの太古の昔の種を発芽させ花を咲かせた人がいるそうです。

どんな花か見てみたいようなこわいような・・・


2023年7月7日金曜日

小暑(しょうしょ)



夏至から2週間余り・・・
だんだんと日が短くなりはじめる一方で
暑さはこれからが本番。

小暑と次の大暑(たいしょ)までの間を
「暑気」といい、
暑中見舞いを出すのもこの頃。



7月7日は五節句の一つ七夕。


たなばた(棚機)は古い日本の禊ぎ行事。
乙女が着物を織って神棚に供え、神様をお迎えし
秋の豊作を祈ったり、穢れを祓うものだったと伝わる。

その「棚機女(たなばたつめ)」に選ばれた乙女は
清い流れの川べりの機屋(はたや)にこもって
神様のために心を込めて着物を織るのが大切な仕事。

中国では
琴座の織女(しょくじょ)星(ベガ)は機織り、
鷲座の牽牛(けんぎゅう)星(アルタイル)は農耕をつかさどる星。
この二つの星は旧暦の7月7日に天の川をはさんで最も光り輝いて見える。
このことからこの日を一年一度のめぐりあいの日と考え、
あの有名な七夕ストーリーが生まれたのだとか。

今夜の天気はどうかしら。


2023年7月2日日曜日

半夏生(はんげしょう)


夏至から数えて11日目のころ。

梅雨の末期にあたり、
サトイモ科の半夏(烏柄杓<カラスビシャク>)という毒草が生え始めるころ。
多湿で天気がぐずつく。

農家ではこの日までに田植えを済ませ、
どんなに気候不順な年でも
これ以降は田植えをしないという風習があった。
そしてこの日の天候で稲作の出来を占ったという。



地域によっては、タコを食べる習慣がある。

なぜ?


田に植えた苗が、

タコの足のようにしっかりと根付くように
との願いがあるらしい。




2022年12月12日月曜日

熊蟄穴(くまあなにこもる)


七十二候では、きょうから「熊蟄穴」(くまあなにこもる)

熊が冬眠のために穴に隠れる頃とされてきた。

ぐっすりと深い眠りについているのかと思いきや

その眠りは浅く、仮死状態になるわけではない。

こもった穴でツキノワグマなどは出産して子育てをする。

乳を与えるためにも秋の間に栄養を蓄える必要がある。

山に木の実などが少なかった場合、人里に出て騒ぎになることも。

人や農作物に被害が及ぶと捕獲や殺処分になってしまう。

本来は「絶滅の恐れもある」とされるツキノワグマ。

ニュースになるたび心が痛む・・・



2022年12月8日木曜日

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

冬気が強まり人も生き物も万物がみな閉じてふさがる頃。


二十四節気の大雪(たいせつ)に入りました。

世間は完全に冬型の天候となり、各地で雪が降りはじめる。

シベリア寒気団の別名「冬将軍」が到来。

気圧配置は完全な冬型になり朝晩の冷え込みが厳しくなる・・・


空を塞ぐ重い灰色の雲を見ていると

気分もふさがってくる。




秋から大量に食べて冬ごもりに備えていた生きものたちは

穴にもぐって眠りにつく。

木々の葉っぱは全て落ちてしまった。

寒くなると何もかもが億劫になる。

私も冬眠したいな。



2022年11月22日火曜日

虹蔵不見(にじかくれてみえず)

 陰気が満ちて虹があらわれなくなる頃

だそうです(^ー^;)

虹もそろそろ冬ごもり。

天気が悪い日が続いていくような気配がひしひしと。


勤労感謝の日は

もともとは秋の収穫に感謝する 新嘗祭 でした。

新嘗祭の「新」とは新穀を、

「嘗(なめ)」は奉ることを意味しており、

宮中はもとより全国の神社でお祭りが行われます。

その年の新穀をお供えし、

一年の実りへの感謝とともに国家国民の安寧を祈願するのだとか。











手を合わせて、いただきます。






2022年11月7日月曜日

立冬(りっとう)









この日から冬ですよ!


空気がどんどん澄んできて

世の中が静かになっていく。




2022年5月11日水曜日

蚯蚓出(みみずいずる)

GWが終わり、新緑もだいぶ濃くなってきました。

土の中のミミズも動きが活発になり、

地上に這い出してくる頃ということを表しています。

5月11日からは、七十二候の「蚯蚓出(みみずいずる)」です。


みみずは土を食べ、中に含まれる有機物や微生物、

小動物を食べたのち、粒状の糞を排泄します。

その行為が土壌を団粒構造にして、植物が喜ぶ土に変えてくれるのです。

ミミズが活発に活動すればするほど、

土は耕され、豊かになっていきます。


私はあまり好きではないですけれど・・・


大雨が降ったあとに

道路のアスファルトや石畳を這っているミミズを見た事があります。

水分過多で息苦しくなって地上に出てきたのでしょうか。

身体がふやけて可哀想です。


ミミズはいわば畑の守護神。

今度、道路で見つけたら、そっと土に返してやりたいです。




2022年5月5日木曜日

立夏「りっか」

















二十四節気では、春が終わり、夏が始まる日。

今年のGWは外出自粛要請が解除になり
他府県から来られた方が大勢見受けられて
あちこち混雑中。
ちょっと心がざわつきます。


さて、今日は立夏。
穀雨から数えて15日目頃で、八十八夜の3、4日後。
春分と夏至のちょうど中間にあたる。
今日から立秋の前日までが夏季というわけですね。

九州では麦が穂を出すころ…
北海道ではジャガイモの植え付けや
豆の種まきが始まるそうです。
あらためて縦長の日本の国土の広さを感じます。

といっても、本格的な夏はまだまだ先。
基本的には暑くもなく寒くもなく、
さわやかでとても過ごしやすいから
菜園活動もやりやすい時期ですね。

5月5日は端午の節句の日でもあります。
気絶の変わり目には病気や禍が増えるとの言い伝えがあり
独特な香りの菖蒲湯に入って厄払いをしたそうです。

それがやがて江戸時代になり、
菖蒲を「勝負」や「尚武」にかけて、
男児の逞しい成長を願う風習になったのだとか。


連休最終日の今日は全国的に雨模様。
私は家で静かに粽や柏餅が食べようかな。




2022年2月4日金曜日

立春 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

昨日は節分でした。
一年で最も大きな変わり目とされる春の節分。
立春が一年の始まりだった旧暦では、
大晦日と同じ意味合いがあったそうです。

変化が起こる時には邪気が現れやすい。

そのため、家の内外に豆を撒いて鬼(邪気)を追い払い
幸せを祈りました。

豆には魔(ま)を滅(め)すると意味をかけて・・・



東風とは、中国で春の風のことをさします。
暖かい東風が吹いて川や湖の氷が溶け出す頃です。

実際は、大寒波が来ていて
日本海側には大雪警報が出ているところも・・・
春はまだまだですね。





2022年1月17日月曜日

冬の土用入り

土用とは
立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の
前18日間の期間をさす。
つまり、日本の春夏秋冬のそれぞれの季節分、
年に4回ある事になります。

夏の「土用の丑〔うし〕」の日にウナギを食べる
という行事?が有名ですが
本来は 心を静かに、身体をいたわる期間だと考えます。

昔から土用には様々な禁忌(きんき)
=忌(い)み嫌って、慣習的に禁止したり避けたりする=
があります。

土用中に土をさわることは忌むべきこととされていたため、
土を起こしてはいけない、丑の日に種を蒔いてはいけない、
葬式は延期しなければならない などという慣習が各地に残っている。

「土用中は季節の変わり目であるために、農作業など無理をすると体調を崩しやすい」
だから避けるべきという、先人の知恵が込められているという。


おりしもコロナのオミクロン株の感染が拡大中。
菜園は密ではないから気にしない!という人もいますが、
身体をいたわる という点では
土用の期間は、菜園活動もほどほどに…






2022年1月10日月曜日

水泉動(しみず あたたかを ふくむ)

水泉 とは、「湧き出る泉」のこと。

七十二候が小寒の次候に変わり、

地中で凍っていた泉が融け動き始める頃だそうです。

寒中にあって、地上のあらゆるものが凍りつく

一年でもっとも寒さが厳しい時期ですが

地中では春に向けての準備が始まっているのだとか…








正月明けから日本列島は記録的な寒波に襲われています。

春は遠い。


今日は えべっさん (十日戎)です。

毎年、混雑する初日や本戎に行くのは避けて

最終日に行くようにしていましたが

コロナのオミクロン株の感染者が増加中で

今年も見送り。

今宮戎神社では限定の御朱印があるそうです。

欲しかったなぁ・・・









2022年1月6日木曜日

人日の節供(じんじつのせっく)

 


1月7日の「七草」は五節句の行事のひとつ。

七草粥を食べます。

寒さに負けずに芽吹いた若葉の生命力をいただくことで

一年、無病息災で過ごすことが出来るのだそう。

セリ

ナズナ

ゴギョウ

ハコベラ

ホトケノザ

スズナ

スズシロ


今では野原で見つけることが困難。

野原そのものがないですね…



ですから、スーパーで買ってきました(笑)



















初々しい菜葉のエネルギーをいただきました。














2022年1月5日水曜日

小寒・芹乃栄


今日から 二十四節気の「小寒(しょうかん)」
七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。
芹乃栄(せりすなわちさかう)…あまり聞きませんが??

砂糖水はただの水より凍りにくいといわれています。
今が旬の「せり」をはじめ、水分をたくさん含む冬の野菜たちは、
寒い冬を乗り切るために細胞内のでんぷんを糖に変え、
凍りつくのを防いでいるのだとか。
冬の野菜が甘いのはそのため。
寒さにさらされた「せり」は香りも甘みもぐんと増しておいしい。

北風の冷たさが日に日に感じられるようになる頃。

そろそろどこかに行きたいナ。
温泉に浸かって雪見酒など…

コロナが恨めしい。











2021年12月31日金曜日

雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)








雪の下には早くも麦の新芽が出ているだろう・・・


12月31日は大晦日。

一息ついて、静かに一年を振り返る時。


今年は麦を蒔きませんでした。





2021年9月8日水曜日

草露白(くさのつゆしろし)

草に降りた露が白く光って見える頃。

夏から秋への季節の変わり目に、

朝晩の気温が下がった時によく見られ、秋の季語になっています。


毎日、昼間に太陽光で蓄えられた地熱は

夜間には空に向かってどんどん放出されます。

夜間に曇っていた場合は雲に邪魔をされるが、

晴れて空を遮るもがない場合は、夜のうちに熱が放出され、

地表温度が下がっていき、明け方には大気が冷え込んで、

その結果、露を結ぶのです。


夜間によく晴れた空は高気圧に覆われており、気圧が安定していることが多く

昼になっても天候は崩れにくい。

つまり、露が降りた日は晴れることが多いのだそうです。



2021年9月2日木曜日

禾乃登る(こくのものすなわちみのる)

穀物が実りはじめる頃。

禾(のぎ)とは稲などの穂先に生える毛のことで

稲や麦、稗(ひえ)や粟(あわ)のものの総称。

禾の字は植物の穂の形からできており、

豊かな実りを象徴する漢字。

そこから、幸せで恵まれた人生を送ることができるようにとの願いを込めて

名前に使われることも。

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの長女・麗禾(れいか)ちゃんの名前が素敵です。



そろそろ稲が実って穂を垂らす頃ですね。



2021年6月16日水曜日

梅子黄(うめのみきばむ)

 梅の実が熟し、青から黄色に色づき始める頃。

季節は梅雨へ。

この時期には栗の花も咲き始めます。


会津若松では陰暦の6月16日に採った梅で作った梅干しを

「旅立ちの日」に食べると難を逃れるといういい伝えがある。

この「嘉祥の梅」(かじょうのうめ)は、

疲労回復の効果がある梅を、大切な旅のお守りがわりにしたのでしょう。


「嘉祥」とは、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えたり、

贈ったり食べたりして、疫病を除け健康招福を祈る行事を指す。

平安時代、仁明天皇が菓子や餅などを神前に供えて健康招福を祈誓し、

元号を「嘉祥」と改められました。

それが6月16日だったため、

この日に「16」にちなんだお菓子(嘉祥菓子)を食べると、

災いを祓い、健康・幸運を招くとされました。
 



つまり、6月16日は「和菓子の日」でもあります。

福を招くお菓子を食べて、

うっとうしい季節をやり過ごしましょうか(^ー^;)