ホウレンソウ
原産地は西アジア。ホウレンソウの独特な土臭いアクが苦手で子供の頃は嫌いだった。最近は品種改良が進んでいて、なんと生食できる、「サラダホウレンソウ」なるものまで登場! アクも苦みもどこへやら~ホウレンソウの栽培歴史は古く元禄時代の西鶴の話にも登場している。昭和の初めごろまで日本で作られていたホウレンソウは葉肉が薄い東洋種でアクも少なく、おひたしに向いていた。一方、西洋種は葉肉が厚くしっかりしているのでバター炒めなど高熱料理向き。
葉っぱ約6枚分にビタミンAが120グラムも含まれ、1日の必要量を軽くカバーできる。鉄分は牛レバーに同等量に匹敵。消化吸収のよい食物繊維が胃腸を整え、便通をよくする働きも。結石の原因になるシュウ酸が多いといわれているが、シュウ酸はほうれんそうの「アク」の成分。ゆでて水にさらすと溶け出してしまう。よほど大量に食べなければ大丈夫!最近は東洋種と西洋種の一代雑種がつくられて一年中市場に出回るようになっている。季節によって品種や栽培日数が違うため、栄養的にはやはり冬に栽培されたものが優れているそう。