2020年4月20日月曜日

細菌とウィルスの違い

畑に有用な菌の講座が始まりました。
その前に、
今流行しているコロナウィルスについての
雑談がありました。
専門的なことはよくわかりませんが、
メモしたところだけ…

下に行くほど微細になり、
ウィルスは電子顕微鏡でないと見ることはできないそうです。


寄生虫    真核生物
原虫     ヒトと同じように
真菌     細胞に核を持つ


細菌     原核生物
リケッチア  ヒトと違って
クラミジア  細胞に核を持たない


ウィルス   生物ではない
プリオン   1種類のたんぱく質で構成


驚いたのが、ウィルスが生物ではない ということ。

   
細菌は細胞分裂(2分裂)で増殖するが
ウィルスは自分を複製できないので、
他の細胞に入り込み、増殖する。


ウィルス→宿主に吸着→細胞に侵入→核を借りて複製
→ウィルス粒子を組成→放出


ウィルスはある特定の相手にしか感染できない。
ウィルスの受容体(リセプター)としての例は
肝炎ウィルスは肝臓の細胞
鳥インフルエンザは鳥類 


ウィルスに感染した細胞は
癌化したり、細胞破壊が起こる
持続感染する場合もある(B型肝炎)
潜伏感染(帯状疱疹ウィルス)



ウイルスが侵入し増殖を始めると
免疫反応により炎症や発熱が起こる
複製されたウイルスが放出されるときに
細胞が破壊される
ウイルスが増殖中の宿主の細胞はなすすべがない





ウイルスによる病気の例

エボラ出血熱
デング熱(蚊が媒介)
重傷熱性血小板減少症候群(マダニが媒介)
インフルエンザ
麻疹(はしか)
AIDS(後天性免疫不全症候群
肝炎(A型~E型)



治療は 化学療法 と自己免疫力
細菌によるものは抗菌薬で治療
ウイルスによるものは抗ウイルス薬で治療
病原体によって使われる薬は異なる
適切な薬を飲まないと病原体に効かないばかりか
副作用に苦しむだけ。


化学療法剤(薬)について
細菌はヒトとはちがう生物なので有効な薬が多い
ウイルスはヒトの細胞を利用して増殖するので
有用な薬が見つかりにくい ←ここが問題!

抗ウイルス薬はほとんどない
(インフルエンザ、帯状疱疹などを除く)

特に、ウイルスの起こす病気に抗菌薬は無効
薬剤耐性菌の出現を促進するだけ
副作用も怖い


抗菌薬をのみすぎない
抗菌薬は細菌には効くが、ウイルス には効かない

風邪やインフルエンザに抗菌薬は効かない

対処法で熱を下げたり、呼吸を楽にしている間に
自己免疫力を回復させてウィルスとたたかうしかない。


………


会場は静まり返ってしまいました。

最後に、これからコロナに効くウイルス薬ができる?
という質問に
できると思いますが…
薬の効かないウイルスも出現するでしょう。
血圧を下げる薬は飲みつづけなければなりませんが
抗菌薬は病気が治ったらやめましょうね。とのことでした。



感染症を広げないためにそれぞれができること

手洗い うがい
咳エチケット(マスク)人と距離をおく
湿度・換気
バランスの良い食事と十分な睡眠

結局、
自己免疫力を高めるしかないようです。



この後、緊急事態宣言が発令されたので
講座はしばらく休講になりました。
メール配信になるそうです。