2021年2月13日土曜日

石灰の種類

苦土石灰 

原料は、天然の鉱物ドロマイト原石。

主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム。

粒状と粉状のものがある。アルカリ分は53%以上。

石灰(カルシウム)苦土(マグネシウム)を同時に補給できる。

水には溶けにくく効き目は穏やか。


カキ殻石灰

牡蠣殻の塩分を取り除き、乾燥か焼成して粉砕したもの。

アルカリ分は40%程度。

窒素、リン酸、カリなどの肥料成分のほか、

海水ミネラルによる、鉄、マンガン、ホウ素などの微量要素も含む。

有機栽培でよく使われる、有機石灰。

効き目が現れるまで時間がかかるが、効果は持続性がある。


消石灰

石灰岩を焼いて粉にした消石灰に水を加えて反応させた、

水酸化カルシウムのこと。

一般的には白い粉末(粒状のものもある)

水に溶けやすく速やかに土のペーハーを上げることができる。

アルカリ分は60%以上と高いアルカリ性のため、素手では触らないようにする。


貝石灰

古代の貝殻を中心に、魚類やサンゴ、ケイ藻類が堆積して化石化したものを粉砕した有機石灰。

アルカリ分は35から45%程度。

主成分である炭酸カルシウムのほかにマグネシウムや鉄などの微量要素を含む。

効果は穏やかで効き目が現れるまで時間がかかるが持続期間も長い。