2021年5月26日水曜日

紅花栄(べにばなさかう)

ベニバナが一面に咲く頃。



ベニバナは、7月の梅雨の時期から梅雨明けにかけて、真黄色の花を咲かせる。
アザミに似たキク科の花で、古来より末摘花(すえつむはな)、紅藍(べにあい)、久礼奈為(くれない)などと名前が多数ある。

原産地はエジプトと言われている。
シルクロードを経て、3世紀頃に日本に渡来した紅花は江戸時代になると、土も肥えて水はけもよい山形の最上川流域が紅花の一大産地として栄えた。

紅花から赤色色素を抽出し、陶磁器製の猪口の内側などに刷き乾燥させたものを口紅として利用した。
良質な紅は玉虫色の輝きを放ち、珍重された。
 









 

2021年4月22日木曜日

秋菊の育て方

 




購入した秋菊の苗に付いていた 育て方 を要約しておきます。


秋菊は朝晩の冷え込みが増すにつれて
より一層鮮やかな花色になる

生育温度 15℃~25℃ (最低温度 -10℃)

植えつけ 4月

開花時期 10月~11月下旬




植えつけ 土を選ばない
     
     鉢植えの場合 赤玉土7:腐葉土3
            または市販の園芸用土

     
     日あたりの良い場所を好むが真夏は涼しく管理する
     寒さには強い。東北以南では戸外で越冬できる
     寒冷地では鉢植えにし冬季は室内で管理する
     風通しが悪いと下葉が枯れる

水やり  土の表面が乾いたらたっぷりと
     常に湿っていると根腐れしやすい

肥料   生育期に液体肥料を月2~3回
     または緩効性肥料を定期的に施す



花後   花が終わり本格的な冬が来る前に
     根元から1~2芽残して上部をすべて切り取る
     (寒冷地では3~40センチ残す)
     こうしておくと、春に新芽が出やすくなる

株分けと 新芽が伸び始める頃に行なう
植え替え 菊は連作を嫌うので毎年植え替える(鉢植え)
     地植えの場合は数年おきに植え替える

     

2021年4月20日火曜日

穀雨(こくう)

春の雨は作物にとって恵みの雨。

ですが、今年はよく降ります。

ちょっと降り過ぎですね。


穀物を育む雨という意味の「穀雨」

菜の花が咲き始める頃は「菜種梅雨」

この時期には様々な雨の名前が。

四季のうつろいをじっと見つめる

日本人ならでは。


穀雨の期間は立夏までの約2週間…

新しく蒔いた種の上に

植えつけた野菜苗の上に

やさしい雨が降ります様に。






苗半作(なえはんさく)

農業では、

立派な苗が育てば栽培の半分は成功した

と言う意味を持つ「苗半作」と言う言葉がある。

立派な苗を育てることが

立派な株を育てることにつながるから。


良い苗とは…

茎が太く、葉と葉の間が詰まっている

葉の色が濃くがっしりしている

根張りが良いものはポットの底から根が見えるほど


悪い苗は真逆

葉の色が薄く葉と葉が間延びしている

ひょろひょろしていて軽い

土の表面にコケが生えていたり、虫害がある


苗の購入

たくさん出回っている最盛期をえらぶ

早すぎてもおそすぎてもだめ

品ぞろえの良い店でしっかりチェックする

通販は評判の良い信頼度の高い店にする


購入したらすぐに植え付け

できないときは、

一回り大きなポットに植え替えておく



2021年4月8日木曜日

甘茶

4月8日はお釈迦様の誕生日。

「灌仏会(かんぶつえ)」といわれる仏教行事は

別名「花祭り」という名で親しまれている。

「甘茶」を湛えた水盤の中に置かれた釈迦如来像に

「甘茶」を注いで参拝する。

お釈迦様がお生まれになったとき、

九頭の竜が現れ、天から芳しい甘露を吐いて

産湯を満たしたという言い伝えがもとになっている。


甘茶(アマチャ)は、

日本の中部山地に自生するユキノシタ科の落葉性の低木。

葉を生薬として用いる。


(よく混同される「アマチャヅル」はウリ科の植物で、

アマチャとは全く異なる植物)


甘茶(アマチャ)は、

ヤマアジサイの甘味のある成分変異株で

民間薬として利用され始めたのは江戸時代ごろからと

歴史が浅く、また日本特有の薬であるため、

中国の生薬名はない。

民間療法では、糖尿病患者の甘味代用や、

胃弱・食欲不振・利尿・口臭を防ぐ茶剤として利用。


甘茶には独特な甘みがあるが、生の葉は苦い。

苦みは葉に含まれるグルコフィロウルシンで、

採種した葉を洗浄し、2日ほど天日干ししたあと、

ふたたび湿らせ醗酵させると

甘味成分のフィロズルチンに変化する。

フィロズルチンは、砂糖の約1,000倍の甘さ。

砂糖が普及するまでは甘味料として利用されていた。


甘茶を飲むと苦悩が消えて長生きできる、

甘茶で墨をすると字が上達する、

その墨でまじないを書き玄関に吊るすと虫よけになる

などといういわれがある


甘茶(アマチャ)の育て方

アジサイに準ずる

日陰~半日蔭 

やや湿った肥沃な土地を好む 

病害虫に強い 剪定に耐える

株分け、実生で増やす






2021年4月5日月曜日

種まき肥料


チッソ3% リン酸4% カリ2% マグネシウム0.15%

特長

土に混ぜてすぐに種まきができる

穏やかに効く

丈夫な苗を育てるケイ酸が含まれている


使い方

注意! 肥料入りの土には使用しないこと


種まきをする土に混ぜる 1Lあたり5〜10g

5gは小さじ1杯

根痛みを防ぐためによく混ぜておくこと


追肥

ポット上げ後、苗に触れないよう数箇所に散布

肥料の効果は約3週間



2021年4月1日木曜日

種の話

ほんとうに美味しい野菜の種は
一般に売られていない可能性がある。
形がふぞろいだったり、日持ちが悪く流通に適さない
という理由で、
とても美味しいのに日の目を見ない種がある。

スーパーに並んでいる品種は
見た目が良く病害虫に強い、日持ちが良いもの。

しかし、美味しいものは虫も好むので
無農薬、低農薬の栽培者からは嫌われる。
病害虫に強い品種は、作る側からみれば喜ばしいが
虫が食べないような野菜って実際はどうなのか?

日持ちがいいのは流通業者や販売店での必須条件だ。
柔らかくて美味しい品種は日持ちが悪く、
運搬の途中で傷んでしまうため商品にならず敬遠される。
結果的に皮の固いものになる傾向がある。

生産者が重視するのは見た目と収穫量の多さ。
扱いやすく、日持ちがして、多産であれば、味は二の次。

消費者は虫食いが無く、美味しそうに見えるきれいな形で、
傷んでいない野菜を選びますからね。
大体、スーパーにはそういう野菜しか売っていないから
他と比べようがないから
味も、こんなものかな と思っているのだ。




家庭菜園では、数より、見た目より、味でしょう!
それと、作りやすさ!

できればいろんな種類の野菜を作りたい。
失敗したっていいんです。
だって、売るわけじゃないから。
自分の食べたいものを、食べたいだけ。
自分の欲望のままに作るのです。

そんな時、ちょっと困るのが種のこと。
多品種栽培をしたくてあれこれ買うと
種の価格も馬鹿にならない…
こんなに要らないのに種袋にはたくさん種が入っていて
家庭菜園では持て余す結果になる。

種には寿命があって、
物によっては2年ほどでダメになるものも。
数年持つものでも年々発芽率は低下していく。
もったいないことです。

ダイソーなど100均ショップを利用します。
珍しい野菜の種は菜園仲間と共同購入して
わかちあっています。
聞くところによると
少量でも売ってくれる種屋があるらしいです。
食べまき という方法もありますね。