2021年12月31日金曜日

雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)








雪の下には早くも麦の新芽が出ているだろう・・・


12月31日は大晦日。

一息ついて、静かに一年を振り返る時。


今年は麦を蒔きませんでした。





2021年9月8日水曜日

草露白(くさのつゆしろし)

草に降りた露が白く光って見える頃。

夏から秋への季節の変わり目に、

朝晩の気温が下がった時によく見られ、秋の季語になっています。


毎日、昼間に太陽光で蓄えられた地熱は

夜間には空に向かってどんどん放出されます。

夜間に曇っていた場合は雲に邪魔をされるが、

晴れて空を遮るもがない場合は、夜のうちに熱が放出され、

地表温度が下がっていき、明け方には大気が冷え込んで、

その結果、露を結ぶのです。


夜間によく晴れた空は高気圧に覆われており、気圧が安定していることが多く

昼になっても天候は崩れにくい。

つまり、露が降りた日は晴れることが多いのだそうです。



2021年9月2日木曜日

禾乃登る(こくのものすなわちみのる)

穀物が実りはじめる頃。

禾(のぎ)とは稲などの穂先に生える毛のことで

稲や麦、稗(ひえ)や粟(あわ)のものの総称。

禾の字は植物の穂の形からできており、

豊かな実りを象徴する漢字。

そこから、幸せで恵まれた人生を送ることができるようにとの願いを込めて

名前に使われることも。

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの長女・麗禾(れいか)ちゃんの名前が素敵です。



そろそろ稲が実って穂を垂らす頃ですね。



2021年6月16日水曜日

梅子黄(うめのみきばむ)

 梅の実が熟し、青から黄色に色づき始める頃。

季節は梅雨へ。

この時期には栗の花も咲き始めます。


会津若松では陰暦の6月16日に採った梅で作った梅干しを

「旅立ちの日」に食べると難を逃れるといういい伝えがある。

この「嘉祥の梅」(かじょうのうめ)は、

疲労回復の効果がある梅を、大切な旅のお守りがわりにしたのでしょう。


「嘉祥」とは、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えたり、

贈ったり食べたりして、疫病を除け健康招福を祈る行事を指す。

平安時代、仁明天皇が菓子や餅などを神前に供えて健康招福を祈誓し、

元号を「嘉祥」と改められました。

それが6月16日だったため、

この日に「16」にちなんだお菓子(嘉祥菓子)を食べると、

災いを祓い、健康・幸運を招くとされました。
 



つまり、6月16日は「和菓子の日」でもあります。

福を招くお菓子を食べて、

うっとうしい季節をやり過ごしましょうか(^ー^;)





2021年6月11日金曜日

腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)

腐った草の間から蛍が現れ始める頃。
昔のひとは、腐った草が蛍に生まれ変わると信じていたそう。

本格的な梅雨の季節に入り湿って蒸し暑い空気がまとわりつく季節。
太陽が西に消え夜の帳が下りてくるとほの暗い草むらから、
ほのかな幻想的な光を放ちながら、蛍が舞い上がります。
夜の闇の中を儚げな黄色の光を明滅させて飛ぶ蛍の姿は、たいそう幻想的で、
不規則なその光がふっと消え、漆黒の闇になったときに
何やらひんやりとした風を感じるのは私だけでしょうか。

この螢の神秘的な黄色を「籐黄(トウオウ)」と言うそうです。
東南アジアが原産の「オトギリソウ」からつくられた中国の伝統的な顔料。
大変鮮やかな黄色で、日本でも友禅染めや日本画の絵の具に利用されてきたそうです。




オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum)は、
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。

和名の由来は、この草から作られる薬の秘密を漏らした弟を
怒った兄が斬り殺したという伝説から。
葉には飛び散った血糊のような斑点が見られることが…

煎じたものを切り傷の止血薬や鎮痛剤として使用するそうです
欧米ではオトギリソウ属の植物をSt. John's wortといい、
洗礼者聖ヨハネの祝日(6月4日)の前夜、
魔女たちが闊歩するとされるMidsummer Evening(真夏の夜)に、
この薬草を摘んで悪魔払いをする習慣があったそうです。



2021年6月6日日曜日

稽古はじめ

むかしむかし…

「お稽古事は6歳の6月6日に始めると上達する 」と言われていました。

手の指を折りながらかぞえると、5でグーになり、

6で小指が立つでしょう?(^ー^)

「子が立つ」から縁起が良い とされたのだそうです。

面白いですねぇ。


小学生低学年の習い事ランキングは…

1位 水泳 
2位 英語・英会話 
3位 ピアノ 
4位 書道 
5位 学習塾・幼児教室 
5位 体操 
7位 サッカー 
8位 そろばん 
9位 空手 
10位 その他スポーツ


そろばんがランクインしているのが意外でしたが

最近、人気が急上昇しているのがプログラミングだそうです。

プログラミングって?


もうついて行けません…




2021年5月31日月曜日

麦秋至(ばくしゅういたる)

「麦秋」とは麦の実りの季節のこと。

ふつう、穀物が実り、収穫を迎える季節といえば秋ですよね。


しかし、一般的に麦の種を蒔くのは晩秋から初冬にかけて。

寒い冬に芽を出した麦は春の暖かさに包まれてすくすくと育ち、

青々とした草原を清々しい風がわたり…

やがて麦の穂がたわわに実る5月下旬から6月初旬の時期が「麦秋」です。




江戸時代の、季語を解説した書物『滑稽雑談(こっけいぞうだん)』の中に、

「秋とは穀物が成熟する時期であり、麦においては実りの季節である初夏が秋といえる」といった内容の解説がされているそうです。

米と同様に古くから日本人の食生活の基盤にあった麦。

「秋」と書きながら意味は「夏」なのでちょっと混乱してしまいますが、
俳句でも「麦秋」は夏の季語となっています。



制服のあるところでは、衣替えの時季ですね。
一夜にして、半袖から出た腕が恥ずかしかったなぁ。