2023年1月1日日曜日

かぶら雑煮

 


具は蕪だけのシンプルなお雑煮は福井県のもの。

正月に訪れた旅館で出された思い出があります。

昆布だしに白味噌仕立てが一般的だが、家庭によっては赤味噌のこともあるそう。

丸餅で鰹節をたっぷりとかけていただくのが新鮮でした。

蕪には「株が上がる」の縁起担ぎの意味も(^^)


年末に大雪が降り、寒さが厳しかったのも一段落。

穏やかな新年の日の出でした。

今年はいい年になるといいな。




2022年12月12日月曜日

熊蟄穴(くまあなにこもる)


七十二候では、きょうから「熊蟄穴」(くまあなにこもる)

熊が冬眠のために穴に隠れる頃とされてきた。

ぐっすりと深い眠りについているのかと思いきや

その眠りは浅く、仮死状態になるわけではない。

こもった穴でツキノワグマなどは出産して子育てをする。

乳を与えるためにも秋の間に栄養を蓄える必要がある。

山に木の実などが少なかった場合、人里に出て騒ぎになることも。

人や農作物に被害が及ぶと捕獲や殺処分になってしまう。

本来は「絶滅の恐れもある」とされるツキノワグマ。

ニュースになるたび心が痛む・・・



2022年12月8日木曜日

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

冬気が強まり人も生き物も万物がみな閉じてふさがる頃。


二十四節気の大雪(たいせつ)に入りました。

世間は完全に冬型の天候となり、各地で雪が降りはじめる。

シベリア寒気団の別名「冬将軍」が到来。

気圧配置は完全な冬型になり朝晩の冷え込みが厳しくなる・・・


空を塞ぐ重い灰色の雲を見ていると

気分もふさがってくる。




秋から大量に食べて冬ごもりに備えていた生きものたちは

穴にもぐって眠りにつく。

木々の葉っぱは全て落ちてしまった。

寒くなると何もかもが億劫になる。

私も冬眠したいな。



2022年12月1日木曜日

苺は眠りについた

 寒気が流れ込んで一気に冬らしくなりました。

駅まで歩く間に鼻の先が冷たくなっちゃいました(^^;)



苺は秋からゆっくりと休眠に入る。

露地栽培の品種は11月中旬ごろが最も眠りが深い。

それから12月中頃までが自発休眠(自然休眠)で

さらに12月下旬から翌年3月までは

強制休眠に入り、低温で生育が停滞する。


自発休眠は5℃以下の低温に当たることで打破され、

眠りが深い品種ほど目覚めるためには

低温の期間が長く必要になる。


冬の途中で目が覚めないように

露地栽培には休眠が深いものか中間のものが向く。

  ダナー 東京おひさまベリー 宝交早生 


ハウス栽培促成栽培には休眠の浅い品種が向く。

  さちのか 女峰

  章姫 紅ほっぺ (促成栽培向き)


ただし、イチゴの花は寒さに弱い。

3℃以下の低温に5時間以上当たってしまうと低温障害で

実がダメになるから注意が必要。



2022年11月27日日曜日

わかくさのいろも添へたり切山椒 

久保田万太郎さんの俳句です。

山椒を切ったもの? どういうものかなとググってみました。

切山椒(きりざんしょう)は

主に山梨県や新潟県、山形県などで江戸時代から親しまれてきた伝統和菓子。

夏目漱石の日記にも記述があるそう。

虎屋さんのHPから引用


上新粉で作る餅を白やピンク、薄緑色に着色して

山椒のガクの部分を乾燥させて細かく刻んだものを練り込んだもの。

山椒のピリリとした風味と香りを楽しむ。

拍子木に似た形から 火の用心 を願って作られたとも言われ

酉の市の縁起物だったそうです。

年の瀬やお正月に食べられてきたためか

俳句では新年の季語として 切山椒 という言葉が使われるそう。



2022年11月23日水曜日

木守(きまもり)


 






昔から柿などの果樹は収穫のときに

ひとつだけ果実を残し、

「木守」として来年の豊作を祈るならわしがある。

木守は神様への収穫の感謝であり

これから食べるものが少なくなる鳥たちへの

やさしい心遣い・・・



2022年11月22日火曜日

虹蔵不見(にじかくれてみえず)

 陰気が満ちて虹があらわれなくなる頃

だそうです(^ー^;)

虹もそろそろ冬ごもり。

天気が悪い日が続いていくような気配がひしひしと。


勤労感謝の日は

もともとは秋の収穫に感謝する 新嘗祭 でした。

新嘗祭の「新」とは新穀を、

「嘗(なめ)」は奉ることを意味しており、

宮中はもとより全国の神社でお祭りが行われます。

その年の新穀をお供えし、

一年の実りへの感謝とともに国家国民の安寧を祈願するのだとか。











手を合わせて、いただきます。