2013年7月30日火曜日

クレソンの育て方


クレソンは、水のきれいな場所に自生している水生植物
西洋野菜のひとつで、和名はオランダガラシ

江戸末期から明治のころ、軽井沢の別荘を流れる小川に外国人開拓使や
宣教師たちが植えたものが帰化したといわれている

水耕栽培で簡単に増やすことができる


① スーパーなどで売られている食用クレソンの枝を
  5~6センチ切り、水を入れたコップに挿す
  水替えは毎日

② 一週間ほどで発根したら、水耕栽培用液体肥料を希釈して作った
  養液に入れ替えて風通しの良い日陰で管理する

③ 水が濁ったらその都度新しいものに取り換える

④ 新芽が伸びて15センチくらいになったら収穫する





2013年7月29日月曜日

根粒菌とは

大豆などの根っこにくっついている数ミリメートルの瘤(こぶ)のようなもの
これが根粒と呼ばれ、その中に住むバクテリアの一種が根粒菌

根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換する働きがある
これを窒素固定といい、植物の生育に欠かせない窒素を大豆に供給する

大豆以外にも、エンドウ豆やクローバーなどのマメ科植物なら
ほとんどが根粒菌と共生し、窒素固定をしている
土壌改良や緑肥(土壌にすき込んで肥料にする)に使われ
最近注目されているのが ヘアリーベッチだ



化学肥料のアンモニアは窒素と水素を1000気圧という超高圧、
500℃という高温のもとで化学反応させて作るが
莫大なエネルギーを消費してしまう

根粒菌は自然界において、何のエネルギーも必要とせず、
天然の肥料を生み出す最高にエコな生物なのだ





2013年7月25日木曜日

固定種とは












固定種とは、
特定の地域の気候風土のなかで何世代にもわたって選別・淘汰され、
その地域の風土に合った種として固定化したものを指す
伝統野菜あるいは地方野菜、地場野菜などと呼ばれている

丹波の黒豆や大納言小豆などがその代表的な例
同じ大納言小豆でも、丹波産のそれと北海道産では、
形や大きさ、味や品質もまるで違う

味は良いが大きさや形も不揃いという欠点があり、大量生産には向かない
しかし、地域の環境に適合しているため、病害虫に強いとされている



自家採種する場合は注意が必要

種をとろうとする株は、アブ、ハチなどによる他品種との交雑を避けるため
防虫ネットで覆い、ほかから隔離しておく必要がある
またアブラムシなどによるウイルス病が種に遺伝するのを防がなければならない
受粉は人工授粉が鉄則である




2013年7月22日月曜日

クウシンサイの育て方

ヒルガオ科サツマイモ属のつる性多年草だが日本では1年草扱い

熱帯アジアの植物なので夜間でも15℃以上必要

クウシンサイは燕菜(エンサイ、アサガオ菜)とも呼ばれる
茎の中が空洞になっているので空芯菜と名付けられた

ほうれん草と同程度の栄養素をもっている
カルシウム、ビタミンA・B・Cはほうれん草の2~5倍、
ほかにβカロチン、鉄分、ポリフェノールなどが含まれている

茎はシャキシャキとした歯ごたえが特徴で、アクもクセもなく使いやすい
炒め物や天ぷら、味噌汁など。夏場の葉野菜不足を補うのに適している



① コンテナに培養土を準備。種は一晩水に浸けておく

② 株間7~8センチ、一か所に3~4粒で点蒔き
  (ポット蒔きして育苗してから移植してもいい)

③ 本葉3~4枚で間引きし、1本にする


④ 種蒔きから3~40日で草丈が20センチくらいになったら収穫

  根元を残して刈り取るとそこからまた新しい枝がのびてくる



ポイント

  どんどん広がるのでこまめに摘み取る。放任すると一面に広がる
  水やりを忘れないこと
  追肥も欠かさずに





2013年7月19日金曜日

アゲハの幼虫























アゲハチョウ科に属するチョウの総称。「ナミアゲハ」をさすことが多い
他に「アオスジアゲハ」「ジャコウアゲハ」「クロアゲハ」などがいる

アゲハチョウやクロアゲハなどの食草はミカン科の葉
キアゲハはセリ科の植物を食害する


① 捕殺する

  アゲハ蝶が飛んでいたら、産卵しているので
  葉っぱの裏などを確認して卵をつぶしておく
  ピンセットが便利



② 噴霧式の殺虫剤を使う


  体が大きいので薬は効きにくい
  殺虫剤で駆除する場合はなるべく孵化してすぐの小さい幼虫のうちに

  カダンプラスDX など
 

③ 天敵を使う

  アゲハ蝶の幼虫はアシナガバチの好物。
  柑橘系の花が咲くと飛んできていることが多い
  追い払わず利用する



2013年7月11日木曜日

ピーマンとパプリカの違い
















ピーマンは南アメリカ原産のナス科のトウガラシ属の植物

トウガラシやパプリカもトウガラシ属にふくまれている
実はこれらの分類ははっきりわかれておらず、みんな同じ仲間ということだ

でも日本では辛味の強いものをトウガラシ、弱いものをピーマンとわけている
ピーマンの中でもさらにベル型、シシ型、そしてシシトウに分類
中でもベル型は実の形がほぼ立方体で、これがパプリカと呼ばれている

カラフルなパプリカは、肉厚で甘みがあるので人気が高い
もとはハンガリー産の甘味の強い品種。生食に向く




2013年6月30日日曜日

工場野菜とは





工場野菜とは、施設内で作られた野菜のこと

工場野菜には、完全に密閉された空間で生育される「完全人工光型」と、
太陽光で育つ「太陽光利用型」の2種類のタイプがある
共通するのはどちらも土を使わない水耕栽培であること

① 農薬を使わずに野菜を育てることができる

② 密閉空間なので極めて衛生的である

③ 人工的に環境をコントロールできるので
  天候不順や不作による野菜の価格変動を回避できる

④ 水耕栽培で育った野菜は瑞々しくえぐみのない味と柔らかい食感

⑤ 外界と隔離された施設で作られるため、虫食いの心配がなく、無農薬で育てられる
  色も緑が鮮やかになり見た目の印象が良い

⑥ 人工太陽光では露地野菜のような大きさや繊維質には生長しないが
  害虫や農薬のリスクがないため、丸ごと食べることができ、廃棄物が減らせる



工場野菜は人工的に栽培することができるので、生産調整も可能
ニーズに合わせて好みの量や大きさに育てることができるので、無駄が無い栽培方法といえる


パナソニックが奥行き30cm×横120cm×高さ56cmの完全閉鎖型の菜園装置を開発

照明に赤と白の2色のLEDを組み合わせたことで光合成の効率を高くすると同時に
植物の緑を美しく見せる人工光に成功した
これにより観葉植物や熱帯魚のように、野菜づくりが観賞に耐えうるインテリアとして
一般家庭に受け入れられるのも近いかもしれない