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2021年6月11日金曜日

腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)

腐った草の間から蛍が現れ始める頃。
昔のひとは、腐った草が蛍に生まれ変わると信じていたそう。

本格的な梅雨の季節に入り湿って蒸し暑い空気がまとわりつく季節。
太陽が西に消え夜の帳が下りてくるとほの暗い草むらから、
ほのかな幻想的な光を放ちながら、蛍が舞い上がります。
夜の闇の中を儚げな黄色の光を明滅させて飛ぶ蛍の姿は、たいそう幻想的で、
不規則なその光がふっと消え、漆黒の闇になったときに
何やらひんやりとした風を感じるのは私だけでしょうか。

この螢の神秘的な黄色を「籐黄(トウオウ)」と言うそうです。
東南アジアが原産の「オトギリソウ」からつくられた中国の伝統的な顔料。
大変鮮やかな黄色で、日本でも友禅染めや日本画の絵の具に利用されてきたそうです。




オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum)は、
オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。

和名の由来は、この草から作られる薬の秘密を漏らした弟を
怒った兄が斬り殺したという伝説から。
葉には飛び散った血糊のような斑点が見られることが…

煎じたものを切り傷の止血薬や鎮痛剤として使用するそうです
欧米ではオトギリソウ属の植物をSt. John's wortといい、
洗礼者聖ヨハネの祝日(6月4日)の前夜、
魔女たちが闊歩するとされるMidsummer Evening(真夏の夜)に、
この薬草を摘んで悪魔払いをする習慣があったそうです。



2021年5月31日月曜日

麦秋至(ばくしゅういたる)

「麦秋」とは麦の実りの季節のこと。

ふつう、穀物が実り、収穫を迎える季節といえば秋ですよね。


しかし、一般的に麦の種を蒔くのは晩秋から初冬にかけて。

寒い冬に芽を出した麦は春の暖かさに包まれてすくすくと育ち、

青々とした草原を清々しい風がわたり…

やがて麦の穂がたわわに実る5月下旬から6月初旬の時期が「麦秋」です。




江戸時代の、季語を解説した書物『滑稽雑談(こっけいぞうだん)』の中に、

「秋とは穀物が成熟する時期であり、麦においては実りの季節である初夏が秋といえる」といった内容の解説がされているそうです。

米と同様に古くから日本人の食生活の基盤にあった麦。

「秋」と書きながら意味は「夏」なのでちょっと混乱してしまいますが、
俳句でも「麦秋」は夏の季語となっています。



制服のあるところでは、衣替えの時季ですね。
一夜にして、半袖から出た腕が恥ずかしかったなぁ。



2021年5月26日水曜日

紅花栄(べにばなさかう)

ベニバナが一面に咲く頃。



ベニバナは、7月の梅雨の時期から梅雨明けにかけて、真黄色の花を咲かせる。
アザミに似たキク科の花で、古来より末摘花(すえつむはな)、紅藍(べにあい)、久礼奈為(くれない)などと名前が多数ある。

原産地はエジプトと言われている。
シルクロードを経て、3世紀頃に日本に渡来した紅花は江戸時代になると、土も肥えて水はけもよい山形の最上川流域が紅花の一大産地として栄えた。

紅花から赤色色素を抽出し、陶磁器製の猪口の内側などに刷き乾燥させたものを口紅として利用した。
良質な紅は玉虫色の輝きを放ち、珍重された。
 









 

2021年4月20日火曜日

穀雨(こくう)

春の雨は作物にとって恵みの雨。

ですが、今年はよく降ります。

ちょっと降り過ぎですね。


穀物を育む雨という意味の「穀雨」

菜の花が咲き始める頃は「菜種梅雨」

この時期には様々な雨の名前が。

四季のうつろいをじっと見つめる

日本人ならでは。


穀雨の期間は立夏までの約2週間…

新しく蒔いた種の上に

植えつけた野菜苗の上に

やさしい雨が降ります様に。






2021年3月20日土曜日

春分

彼岸の中日。

昼と夜の時間が同じ長さになるこの時季は

二十四節気の大きな節目のひとつ。

この日を境に、昼の時間が少しづつ長くなる。


菜園活動もだんだんとやりやすくなりますね。。。

2021年3月17日水曜日

彼岸



彼岸とは春分(秋分)の前後3日を合わせた7日間。

最初の日を「彼岸の入り」といい、最後の日を「彼岸明け」、

真ん中にあたる春分・秋分を「彼岸の中日(ちゅうにち)」とう。

仏教では、三途の川(さんずのかわ)を挟んで、

私たちの住む世界をこちらの岸を

「此岸(しがん)」といい、

ご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸を

「彼岸」ひがん)という。

彼岸の先の極楽浄土は西の彼方にあるとされているため、

太陽が真西に沈む春分と秋分に

お墓参りや先祖供養を行うようになった。


しかし、元々の仏教の教えは

「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて
修行を積むことで

煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」 

という意味で、

先祖供養とは直接関係ないようです(@0@)


お彼岸にお墓参りをする風習は、日本独特の風習らしい…

2021年3月16日火曜日

十六団子(じゅうろくだんご)

 3月16日は、春になったので

「田の神」さまが山から里にお戻りになる日。

日本各地で、団子を16個お供えして

神を迎える行事が行われる。

「田の神」の恵みである米で団子を作る。

その餅つきの音で

山にいる神に、「今日の日」を知らせるという…


2021年3月15日月曜日

菜虫化蝶(なむしちょうとかす)


冬を過ごした蛹が羽化して蝶になるころ…

むかしは蝶のことを「夢虫」や「夢見鳥」などと

呼んでいたとか。

確かに飛んでいる姿は優雅で儚げで…


菜園家にとってはただの害虫なのですけれど!




2021年3月5日金曜日

啓蟄(けいちつ)


暖かな陽気に誘われて

冬ごもりしていた土の中の虫たちがもぞもぞ動き出し

穴の外に出てくるころ…

ひと雨ごとに本格的な春が近づく。

蕨(わらび)や薇(ぜんまい)などの山菜が出回り

いよいよ春のおとづれが実感できるようになる…

2021年3月3日水曜日

上巳の節句(じょうしのせっく)


旧暦3月3日の「桃の節句」は

古代中国の上巳の節句(じょうしのせっく)が由来といわれている。

旧暦の3月の最初の巳(み)の日(上巳の日)に行われ

脱皮をする巳(へび)にちなんで、心身を祓い清める儀式を行った。

やがて年月を経て、雛人形や桃の花を飾り、

女子の健やかな成長を祈願する祭りと変化していった。


2021年2月28日日曜日

草木萌動(そうもくめばえいずる)

草木が芽吹き始めるころ…

道端で、ハコベが小さな花を咲かせている。

旬の菜の花は栄養がぎゅっと詰まっている。

白菜のトウ立ちした菜花も美味しい…


2021年2月23日火曜日

霞始靆(かすみはじめてたなびく)

春霞が山野を柔らかく包み込むころ…

遠くの景色が見え隠れする、

うつろいの季節…

2021年2月18日木曜日

雨水(うすい)

暖かくなって雪が雨に変わり、

氷が溶けだす…

この季節には古来より

農耕の準備を始める目安とされてきた。

草木が芽吹くころ。


真冬の間は降るさまを描いていた雪の表現も

水に近くなっていく…

雪汁…田畑や人を潤す山の雪解け水

雪濁り…雪汁で川が濁るようす



2021年2月8日月曜日

黄鶯睍睆 (うぐいすなく)



鶯が初鳴きする、立春の次候になりました。

「睍睆」とは鳴き声の良いという意味。

ウグイスはその美しい音色から、

オオルリ、コマドリとともに日本三鳴鳥になっています。

2021年2月4日木曜日

立春(りっしゅん)



今日から立夏の前日までが暦の上での「春」

寒さが最も厳しい頃です。
先月から各地で雪が降り積もっています。
コロナで今年もスキーは断念だなぁ。



ところで昨日は巻き寿司を食べましたか?
今年の節分は2月2日でした。
1897年以来、実に124年ぶりなのだそう。

うっかり買い忘れた人はいませんか?


もっともスーパーではもうずいぶん前から
恵方巻の宣伝をやっていましたから
大丈夫だったでしょうね。



恵方と呼ばれる方角に向かって
太巻きを丸かじりする変な風習。


多くの日本人が(関西だけという噂)
巻き寿司を食べたようですが

何の意味があるのでしょう?
誰が始めたのでしょうか。











2021年2月3日水曜日

初午(はつうま)

 2月最初の午(うま)の日は、稲荷神社の祭日です。

もとは農作業が始まる前に、

五穀豊穣を祈願した祭事だったもの。

ですが、今では商売繁盛を祈願するほうが主流に。


稲荷神社のお使いのキツネの好物である「お稲荷さん」は

キツネの耳に見立てた三角が本物なのですって!


昨日、巻きずしを食べて、

今日も稲荷ずし…





2021年1月25日月曜日

水沢腹堅(さわみずこおりつめる)

 


沢もすべて凍ってしまうような厳しい寒さのころ。
七十二候では1月25~29日ごろをさす。

ですが、今日は暖かい一日でした。
久しぶり!
ああ、ほっとする…
春ってこんな日々が続くんだな。






2021年1月20日水曜日

大寒(だいかん)



今日は「大寒」

昨年は異常な暖冬でした。
例年だと深い雪に埋もれている白川郷に雪が無く
各地のスキー場も雪不足でした。

今年は暦どおり一年で最も寒い日になりました。


「小寒」は「寒の入り」といって寒い時期の始まり。
けれど、「大寒」は今日いちにちだけをさし、
「大寒の入り」とは言わないそうです。

とにかく一年のうち、
最低気温の更新が続くのもこの頃。
窓の外は雪がはらはら…
今年はかなり寒い!

とはいえ…
そうこうしているうちに「立春」です。
「立春」になることを、「寒明け」というそうです。
春が待ち遠しい。。。






2021年1月13日水曜日

寒九の水

 

寒の入りから9日目(寒九)は昔から

「一年でいちばん水が澄む日」で

「この日に汲んだ水は腐らない」という言い伝えがある。

「寒九の水」で薬を飲むを薬効が高まるとも言われ、

この水で仕込んだお酒は味が良いとされているそうです。

新潟県には、一般の人を募集して

菅名岳(すがなだけ)のどっばら清水で「寒九の水」を汲み、

酒造りをしている珍しい「近藤酒造」という酒蔵がある。

ふもとから容器を担いで泉まで1時間の雪中行軍…

参加者には、自分が汲んできた水で仕込まれた

新酒『寒九の水仕込生原酒』の4合瓶が一本もらえるそう。

とてもじゃない人にはクラウドファンディングもあります。



また、この日に雨が降るとその年は豊作になるとか。

家庭菜園も実りの多い年になりますように。









2021年1月1日金曜日

1月の作業予定


昨年から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は
収束の気配が見えません。
今年のお正月はひたすらSTAY HOMEです。
新年会の予定もありませんし、
ここはのんびりと年間計画などをたててみます。


1月の作業予定は…


①トマト・茄子などの種まき(温床)

②椎茸の植菌

③落葉果樹の剪定

④土壌改良・たい肥作り


⑤玉ねぎ苗に追肥

⑥農機具のメンテナンス